「自分で白髪染めをしよう!」
そう思ってドラッグストアに行ってもたくさんのメーカーがいろんな種類の白髪染めを販売していて、結局何を買えばいいかわからなくなることがほとんど。
白髪染めを選ぶときに一番大事なことは自分の中で「いい白髪染めとは何か」をはっきりさせることです。
なぜなら仕上がりや傷み具合、色の濃さなど全てにおいてパーフェクトな製品なんてものはないから。
自分の中での優先順位を決めるためにも白髪染めの種類というものをある程度把握しましょう。
- 全ての面でかんぺきな白髪染め製品はない
- 自分の中で何が一番優先度が高いかはっきりさせる
- ある程度、白髪染めの種類を把握しよう
髪の構造を知ろう
太さ1mmにも満たない髪の毛の構造を説明するときによく例えとして使われるのが巻き寿司。
ざっくり理解するのにはこれで十分です。
- 毛髄質(メデュラ)→具材
- 毛皮質(コルテックス)→酢飯
- 毛小皮(キューティクル)→海苔
それぞれをかんたんに解説します。
メデュラ(具材)
空気を含む空胞。白髪染めには関係ないので気にしなくていい。
コルテックス(酢飯)
メラニンが存在する繊維状の細胞。
油分をはじき水分と仲良しでたくさん含む。
メラニンがなくなると白髪となる。
キューティクル(海苔)
透明なウロコ状をしていて髪の内部を守っている。
水分をはじき油分と仲良し。
髪の構造まとめ
- 髪の構造は巻き寿司の作りと似ている
- 髪そのものは水分を多く含むが外側はキューティクルで水分をはじく
- 酢飯の部分にメラニン色素があり、これがなくなることで白髪になる
ヘアカラーの種類
一般的な白髪染めは上の表で言うとAとC(たまにD)がほとんどだと思ってください。
Aでもオハグロ式白髪染めは今ではほとんど見られないのでこれも無視して大丈夫。
さらにDはシャンプーすると取れるような表面上だけのものなので「染める」と言うのとはちょっと違います。
ここでは医薬部外品で永久染毛剤である酸化染毛剤と化粧品で半永久染毛剤についてかんたんに解説します。
酸化染毛剤
- 一剤と二剤を混ぜて使うタイプ
- 海苔にすき間を作り中のメラニンを壊して髪の内部で発色
- 一番しっかりと白髪を染めてくれる
- その分ヘアダメージも大きい
- おしゃれ染めも理屈は同じ(含まれる色素の量が違うだけ)
- 人によってはアレルギーが出やすい
ドラッグストアや量販店で売られてる白髪染めの半分以上はこのタイプ。
明るさレベルの低い(暗い)薬剤だと時間がたっても色落ちは少ない、それくらいしっかり染まるのが特徴。
メリットも大きいがデメリットもそれなりにある、ハイリスクハイリターンな製品。
半永久染毛剤
- 直接塗布するタイプ
- 髪の表面にくっつく
- メラニン色素を壊すことはないため明るく染めることはできない
- 海苔や酢飯にダメージさせないので髪全体が傷むことはあまりない
- 要するに髪に色味をつけるだけの存在
- アレルギーの危険はほぼない
- 風呂場を汚す可能性はまずまずある
髪が明るくなることはないが(元の白髪の量が多いなら塗布する色によっては明るく見えることもあるが)、髪を傷めることもあまりありません。
髪の表面だけを染めるので約二週間程度しかもたないことが多いです(個人差あり)。
まとめ:髪の仕組みと白髪染めの種類を知って、自分に合った白髪染めを選ぼう!
自分で白髪を染めたいなら、まず自分が何に重きを置いているかを考えましょう。
- 白髪をとにかくしっかり染めたいのか
- ヘアダメージはどこまで受け入れられるのか
- 白髪をごまかせたらそれでいいのか
- アレルギーの危険性はどうか
などなど。
その上で
- 永久染毛剤
- 半永久染毛剤
を選びましょう。
その上でどのメーカーの何という商品がいいのかを選ぶといいでしょう。
かんたんに見分けるには商品パッケージに医薬部外品と書いてあるか、化粧品と書いてあるかを見るとわかりやすいです。
補足
ヘアサロンでするような香草カラーやヘナはこの表には載ってませんが
香草カラーは医薬部外品に含まれている商品と化粧品登録されているものとあるので注意してください。
医薬部外品に含まれる香草カラーは酸化染毛剤と同じアレルギー物質であるパラフェニレンジアミンが含まれているので、アレルギーが出ることもあります。
また、ヘナにも天然100%のヘナと上記のジアミンが含まれたケミカルヘナと種類があります。
数は少ないですがややこしいので注意しましょう。